活字中毒
読書の禁止が開けました。
入ってくる情報を極力減らし、自分の内面を見つめるのが目的のプログラムだったのですが、果たしてそれができたのかどうか。本無しの生活で思うことは「読みたい!読みたい!」ということばかり。読書の禁が明けたとたん、区立図書館で借り溜めていた本をむさぶりつくように読み始めました。その速度たるや。
読書を禁止してみてわかったのは、私にとって読書とは、履歴書の「趣味」の欄に書くような可愛らしいものではないということ。もっと欲望に直結していて、それをしていないと私が私でなくなるようなこと。活字中毒はアルコール中毒よりも、強烈に私の中に巣くっているようです。
それがいいことなのかどうか、私にはよくわからない。自分の考えをシャットダウンさせて、本の世界に逃げ込んでいるというふうに見れば、困ったことなのかもしれない。