思うように進まないのが仕事である
- 酒やめて
- おだやかな雨
- 山頭火
仕事をしていると、思うように進まないことはよくある。せっかくここまで積み上げてきたのに、「やっぱりこうすることになりました」と言われて、(それって、まるっきり逆方向じゃーん、ちょっと待ってー)と思うこととか。
だけど、相手があるから仕事なのだ。お金を出してくれている人がいるから仕事なのだ。全部が全部、自分の思うように進むわけはない。好きなように進めたいのなら、それは仕事ではなく、自分だけの楽しみとして、趣味としてとっておいたほうがいい。
だからといって、すべて相手の思う通りに合わせるのなら、自分が関わっている意味はなくなってしまう。「なにが正しいか」を基準にしてしまえば対立は平行線だ。「正しい」ことは、人によってもそのときの状況によっても変わるのだから。それより、「このサービスを使う人にとって便利なのはどれか」「効率的に運営ができる方法はどれか」と、具体的な定規を置いてみる。そうすると、お互いが何をポイントにして進めようとしているのかが見えてくる。思いもよらない突破口が見えてくることもある。
思うように進まない状態は、チャンスだ。
ほろりと前歯がぬけた、さみしかつた。
[種田山頭火 行乞記 (二)一九三一(昭和六)年]
午前中は家で緊急対応、家事。宮古島の宿を予約。わたわたしていたら家を出るのが遅くなってしまった。関内で勝治の激辛青唐辛痛麺をかっこむ。Skype会議、電話会議、溜まっている議事録の整理(ぜんぜん追いつかない)。あきらめて呑みに繰り出す。
鳥伊勢で升酒。隣の人が頼んでいたポテト焼きが旨そうだったので注文する。バターが美しい。「姐さん、何回目ですか?」と店員に聞かれる。
「3回目かな」
「前いらっしゃったとき覚えてますよ」
独りでカウンターで呑む女性客は、この店では珍しいのかもしれない。