人生は嫌なことばかり? そんな自分の設定に気づいたら、変更すると決めるだけ!
『お金の神様に可愛がられる「3行ノート」の魔法』は、いわば『お金の神様に可愛がられる方法』の実践編。月収10万円のシングルマザーだった著者が、2年間で月収1400万円にまでなった、そのマインドセットのコツが紹介される。
関連記事>>>「男には負けない!」と思って働く女は挫折する。〔書評〕藤本さきこ『お金の神様に可愛がられる方法』
自分の設定を「明(あき)らめる」「感じる」そして「決める」
貧乏な暮らしを変えたのは、感情を書き連ねて観察してきたノートだったのだという。書き方のコツは、「明(あき)らめる」「感じる」「決める」の3段階を踏むこと。
1 なぜ自分が目の前で起こることに対して、このような感情を抱くのか、掘り下げていくのが「明らめる」
2 その感情は本当に自分が望むものかどうかをあらためて味わってみるのが「感じる」
3 そして、これから自分が味わいたい、楽しみたいと思っている感情や世界を自ら選ぶのが「決める」 *1
この3つのステップは、前作『お金の神様に可愛がられる方法』にも掲載されていたが、本書は具体例が掘り下げられていてわかりやすい。
実際にノートに記すのは「3行」だけではない。とくに「明らめる」のステップでは、思い浮かぶことをどんどん書き出していく。そして、書き出したものの中から、客観的に見た真実と、自分の感情がまざった幻とを分けて眺めてみる。自分の望む現実を設定するために、最終的にまとめるのが3つのステップに対応した「3行」になる。
ネガティブな感情に気づいたら、まずはノートを開いてみる
著者が実際に書いてきたノートがカラーで掲載されている。葛藤の過程が見えるのが興味深い。
自分でもやってみた。抑え込んでいた「怒り」の感情が予想外にあふれ出てきた。1日に見開きで2ページ分を使う。毎日書くのが理想だけれど、書かなかった日はそれでよしとして、空白のまま残す。
ネガティブな感情を感じる度に、腰を落ち着けて書いてみると良さそうだ。
関連記事
*1:藤本 さきこ. お金の神様に可愛がられる 「3行ノート」の魔法 (Kindle の位置No.763-766). KADOKAWA / 中経出版. Kindle 版.