醒メテ猶ヲ彷徨フ海|野原海明のWeb文芸誌

野原海明(のはら みあ)のWeb文芸誌

〔日記〕野毛山動物園に行く

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倦怠、倦怠、春、春。

種田山頭火 其中日記 (五)

如月十四日、晴れ。

他人には合わせないと固く誓う。

7時24分に起きる。風呂で本を読む。読んだ本は以下の通り。

入浴時間は41分27秒だった。

ジロウが美術館に行きたがっているから、朝のうちに原稿を終わらせてしまおうと集中モードに入る。イヤホンをするのが一気に集中をする合図だ。外界を一切シャットダウンする。ゾーンに入れば、そのまま何時間でも集中できる。後ろでジロウがバタバタと歩いていて、ちょっと気が散るけど、なんとか完成させる。

それでは出掛けようかとふりかえると、まだパジャマのまま、すっかり出掛ける気の失せているジロウがいた。

「予定がふたつもダメになった」とぶつくさ言うジロウをひっぱりだして昼を食べに行く。二日酔い気味だったが、「そんなに胃はおかしくないからなんでも食べられるけれど、何が食べたい?」と聞くと、「なんでもいい」と言う。

「じゃあ、フォー」
「おしゃれな感じが嫌だ」
「袈裟丸だったとこの蕎麦屋」
「狭い店は今日は嫌」

静雨庵の暖簾をくぐると「満席です」と言われる。ジロウは憤慨してスタスタと歩き去る。竹扇に行くが、臨時休業。また静雨庵に戻る。さっき待たないでいなくなったのに、また店に入るのは恥ずかしい。今度はジロウに暖簾をくぐらせる。また満席。もっと憤慨して店を出てくる。

「ラーメン屋なんだから何分も待たないよ。並んでないし」と言っても聞かない。太陽堂は定休日。最終的にタパス&タパスに落ち着く。ジェノベーゼ。ジロウはシチリアーノ。

ふと思い立って、野毛山動物園に行きたい、と言ってみる。午後から行っても充分に回れる規模だし、入場料無料だし、行ったことがなかったから。

横浜で京急に乗り換えて日ノ出町へ。そこから横浜市立中央図書館の脇をぬけて野毛山へ。動物欲を満たす。動物も面白いが、檻の外で駆け回っている「人間の子ども」という動物も、見ていてなかなか面白いと思う。みやげ屋でトラのぬいぐるみを買う。

野毛山公園の展望台に昇り、たまたま迷い込んだ成田山横浜別院にお参りをする。伊勢山皇大神宮に参拝。ジロウの両親が若き日にデートした場所とのこと。

横浜県立図書館、能楽堂の脇を抜け、掃部山公園へ。まだ桜が咲く前で人は少ない。

焼肉大衆に入る。ビンビール、ホルモン、ハラミ、コブクロ、ジンギスカン、塩ガツ、日本酒。鎌倉に戻って釈迦で日本酒、ミートローフ。ヒグラシ文庫で菊水常温、キャベツの浅漬け。途中、とても眠くなる。よく歩いたのだ。

帰宅して、しばしホームスケイプに興じる。

ホームスケイプ (Homescapes)

ホームスケイプ (Homescapes)

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ちょっと簡単過ぎて張り合いが無い。21時49分に寝る。