醒メテ猶ヲ彷徨フ海|野原海明のWeb文芸誌

野原海明(のはら みあ)のWeb文芸誌

〔日記〕まさに三羽烏ってやつだ

f:id:mia-nohara:20190901135639j:plain

  • こばまれて去る
  • 石ころみちの
  • 暑いこと
  • 山頭火

よい雨、よい酒、よい話、すべてがよかつた、しかし一人去り二人去り三人去つて、私はまた独りぼつちになつた、かういふ場合には私だつてやつぱり寂しい、いや人並以上に寂しいのだ、それをこらへて寝た、夢のよくなかつたのは当然である。

種田山頭火 行乞記 (三)

葉月五日、晴れときどき曇り、夕方に豪雨。

アメブロに息を吹き込もう。
それがひとつの生き物であるかのように。

6時17分、近所のカラスの合唱に起こされる。最近、返事をしてやるせいか、すごく近くの電柱までやって来て鳴く。この春に生まれた子供を入れて三羽家族。まさに三羽烏ってやつだ。三羽並んで、私が起きて返事をするまで鳴き続ける。その軽快なリズム。頭に「サンバガラス」という言葉が浮かぶ。

風呂でよしもとばなな『ジュージュー』を読む。入浴時間は54分47秒だった。

昼は銀座篝で醤油SOBA、味玉トッピング。帰宅して日記を書く。

アメブロを更新する。

依頼されている原稿の追加修正。結構手強い。嫌になる前に早めに切り上げる。

小説のゲラを校正する。

力尽きかけていたが、もうひと踏ん張りして、アメブロに自己紹介記事を書く。

外は稲光。雨も降り出しそう。でも、酒も肴も無いので家を出る。近くに稲光を見ながら、だだっ広い道を歩くのはおっかない。足早に小町通りを目指す。途中、バラバラと雨が降り出す。怖いけれど、おそるおそる傘を差す。

母は、自転車に乗っていて雷に打たれたことがあるらしい。そのときに転んだ衝撃で処女膜が破れ、「お嫁に行けない!」と思った母は医者に診断書を書いてもらったんだそうだ。

数年後、私が生まれる。くるっくるの天然パーマの赤ん坊を見て、母は「雷様の落とし胤だろうか」と本気で思ったらしい。

途中から土砂降り。無事ヒグラシ文庫にたどりつく。今日はまゆちゃん。冷酒2合、鮭のクリーム煮、とろひな鶏のグリーンカレー風。Sさんが窓にはりついて、「すごーい!」と子供のように雨を見ている。すぐに去るかと思ったゲリラ豪雨は、そのまま1時間以上降り続けた。

釈迦へ移動。今日の手元はパンちゃん。日本酒一合、焼き鮭。鮭はパンちゃんおすすめの脂がのった部位を選んでもらう。

ホ・オポノポノの話をする。「ポノ」は「平和」という意味らしい。ハワイ語では、大事なことは二回繰り返して言うんだそうだ。「ホ・オ」は、強調語。つまり、ホ・オポノポノは、「とっても平和」っていう意味なんだね。

嘘のように雨が上がる。帰宅して23時11分に寝る。