〔日記〕別府市の新しい移動図書館車に会いに行く
- 長かつた旅もをはりの
- 煙管掃除です
- 山頭火
朝から旅館でSkype会議。その後、別府市内でもう一本会議。BEPPU PROJECTの清島アパートを案内してもらう。
幸せの黄色いケロリン。
別府市立図書館の新しい移動図書館車を直接見に行く(ARGがデザインの支援を担当しました)。デザイナーは大岡寛典さん、イラストは宇田川一美さんによるもの。たぶん、ここまで本気で移動図書館車のデザインをしたのは別府市が日本で初めてだろう。
鉄輪に移動してひょうたん温泉でしばしくつろぐ。お昼には別府名物とり天の定食をいただく。ひょうたん温泉には何度も来ているが、晴れている日に来られたのは初めてだ。中庭の「縁起の湯」を飲んでみる。このお湯を飲むと、「8」の付く日に縁起のいいことが起きるらしい。次の「8」の付く日は誕生日だ。
空港まで行く途中に、新しい図書館を建設中の杵築市へ立ち寄る。城下町の風情の残る情緒あるまちなみだ。大分空港へ。少し早い飛行機で羽田へ戻る。
ありがたい品物が到来した、それはありがたいよりも、私にはむしろもつたいないものだつた、――敬治君の贈物、謄写器が到来したのである、それは敬治君の友情そのものだつた、――私はこれによつてこれから日々の米塩をかせぎだすのである。
[種田山頭火 行乞記 (三) 一九三二(昭和七)年]
今夜も千鳥がなく、虫がなく。……
ヒグラシ文庫へ。縄のれんをくぐったら、「おかえりー」の声があちこちから上がった。ありがとう、ただいま。