醒メテ猶ヲ彷徨フ海|野原海明のWeb文芸誌

野原海明(のはら みあ)のWeb文芸誌

〔日記〕春のグレー

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  • あるきまはれば
  • 木の芽のひかり
  • 山頭火

ジロウと長谷までぶらぶら歩く。
長谷寺へ。新緑が美しい。
肌寒くて、雲が厚くて、観光のお客さんは外国から来た人ばかりだった。
でもその厚い雲に覆われたグレーの光景が、とても春らしいと思う。

観音ミュージアムで「観音三十三応現身像」を愛でる。
恐い顔をしている人も、みんな小柄で幼児体型だ。かわいい。
室町時代につくられた像には、みんなしっかりした魂が入っている感じがした。
ガラス越しに目が合うとドキッとする。

企画展は「雪山(せっせん)の国のみほとけ」。
チベット仏教仏画だ。
ユーモラスで、やっぱりかわいい。

残つてゐた酒をあほつたら、ほろ/\になつた、ふら/\と出かけて樹明君から米代を借りた(といふよりも奪つた)。
△飯をたべたら身心が落ちついてきた、――私は今更のやうに、食べることについて考へさせられた、米の飯と日本人
しつかりしろ、と私は私によびかける、いや私をどなりつけた。

種田山頭火 其中日記 (三)

由比ガ浜大通りをぷらぷらと歩いて、小町まで。
ひら乃がいっぱいだったので、まずはあさつきへ。
コップ酒、イカ刺し、ヒラメ刺し。
差し入れの衣かつぎをご相伴にあずかった。

買い物をしてから帰宅。Amazonビデオで『フィッシュストーリー』を観る。

劇中のバンドは、そのまま現実世界でもCDアルバムをリリースしてプロデビューしたんだそうな。

フィッシュストーリー

フィッシュストーリー

「孤独が魚だったら」? めちゃくちゃな歌詞だなぁと思いつつ、原作も読んでみたくなった。

フィッシュストーリー (新潮文庫)

フィッシュストーリー (新潮文庫)

買いすぎた肴を食べきれず、寝る。