醒メテ猶ヲ彷徨フ海|野原海明のWeb文芸誌

野原海明(のはら みあ)のWeb文芸誌

〔日記〕パワーストーンヒーラー養成講座を受講する

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  • 山の仏には
  • 山の花
  • 山頭火

雨、雨、雨、何もかもうんざりしてゐる、無論、私は茶もなく煙草もなく酒もなくてぼんやりしてゐるが

種田山頭火 行乞記 (三)

水無月十一日、曇り。蒸し暑い。

出版社の新人賞に応募することだけが小説を世に出す方法じゃない。ネットでいくらでも公開できるし、自分で電子書籍も、紙の本ですら、費用ゼロかもしくは僅かな負担だけで可能になった。著者は自分、出版社も自分、書店も自分。そのあり方をスムーズにできるように、いろいろ試してみよう。

7時22分に起きる。さっと風呂に入って、お台場を目指す。

お台場、懐かしい。19歳のとき、好きだった人とデートに行ったなぁ。彼は39歳で都内に住んでて、変なバイトたくさん掛け持ちして生きてるちゃらんぽらんだった。

私は大学受験を控えていたから付き合う余力がなく、連絡を取り合うわけでもなく忘れかけていた一年後、社用車に乗って迎えに来た。「定職についたんだ」と、似合わないスーツ姿で言った。ああ、でも私は、40歳を目前なのにどうしょうもないちゃらんぽらんで、子供みたいに陽気にはしゃぐ、自由な彼が好きだったのだ。

さて、お台場には「パワーストーンヒーラー養成講座」を受講しに来たのだ。初日の今日は半日だけの顔合わせ。参加者みんなでハグをしまくる「ハグ大会」で、金髪の私は何故か「御利益ありそう」と言われ人気だった。

「受講中は禁酒をおすすめします。赤身の肉も避けて」と言われていたけれど、いつものようにヒグラシ文庫へ。今日はまゆちゃんとしんちゃん。金髪を自慢する。菊水冷酒二合、豚の薬味ポン酢、チーズオムレツ。この頃、酒二合も重い気がする。

大町のお祭り、もう神輿は終わってしまっていたけど、お囃子だけじっくり楽しんだ。帰宅してざぶんと風呂に入って、22時16分にばったりと寝る。