醒メテ猶ヲ彷徨フ海|野原海明のWeb文芸誌

野原海明(のはら みあ)のWeb文芸誌

Twitterで日記の種を蒔いてみることにする

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  • 山のあなたへ
  • お日様見送つて
  • 御飯にする
  • 山頭火

入浴、身心のび/\とする。
夕立が沛然とやつてきた、よい雨だつた、よろこんだのは草木ばかりぢやない、虫も人もよろこんだ。

種田山頭火 行乞記 大田

朝は曇っていたけれど、だんだんと日が差してきた。今日の海は人でいっぱいなんだろうな。日曜日だし。海の家が無いビーチは、どんな具合なんだろう。私はここのところ、書きたいものがありすぎて、家と仕事場(あと酒場)を往復しているだけで、散歩すらしていない。

数日前、思いついて鶴岡八幡宮に散歩に出掛けた。蓮の花がちょうど見頃だった。でも、心はあまり動かない。写真を撮ろうという気持ちも起きない。私の想像の中にあった蓮の池の光景と、現実のそれとが、寸分違わないものであったからだ。私はもう、自分の脳内で世界を見た方が楽しいのかもしれない。

生理は3日目。体調はそんなに悪くないけれど、出掛ける気にはならない。良い天気で、ジロウが本日3回目の洗濯物を干している。このまま梅雨が明けるといいな。

ミーニング・ノート 1日3つ、チャンスを書くと進む道が見えてくる (金風舎)』を読み返す。このはてなブログでの日記を中断していたけれど、なにかしら記録を残した方がいいような焦りを感じて。

新しいノートを買いに行ったほうがいい気がしてきて、化粧して出掛ける準備をしたが、なんだか違う気もしてきた。もう一度机にもどって、Scrapboxでメモを取りながら読み続ける。

scrapbox.io

10時を過ぎていた。ツダユキコさんの講座「うたおり」のZoom講座の時間だ。今日は2回目の亀蔵グルコン。

ameblo.jp

もうぜんぜん追いついていなくて、歌をつくるどころか動画すら追いかけられていない。顔出しもしないで音声だけ耳で聞いていようと思っていたんだけど、年綱京子さんが可愛いバーチャル背景をつくってくれていた。実装してみたくて、顔出しで参加してみる。『ミーニング・ノート』をメモする作業を同時並行しつつ。

発言するつもりはなかったのだけれど、亀蔵がちゃんと拾ってくれた。参加した人ひとりひとりが、何かしら声を発せられるようにしてくれたのだと思う。グルコンで発言するのは初めてだった。チャットで声を褒められてとてもうれしい。

グルコンに参加している間、ジロウが昼飯を作ってくれた。冷や麦にレタスが載って、さらにその上に甘辛く炒めた豚と茄子が載っている。レモン塩のタレを掛けて食べるらしい。不思議な食べ物。

引き続き、日記をどうしようかと悩む。悩みすぎて家の中をうろうろ歩き回る。途中でジロウの前で伸びをしたら、「いでよ、布団?」と聞かれた。我が家では布団を敷いて欲しいとき、「いでよ、布団!」と言って魔法をかけることになっている。

前に中断していた日記を再開しようと決めたのは、2017年の3月。最初の記事はこれだった。

mia.hateblo.jp

この頃の私は、自分の生き方を探っていた。それまで続けて来た仕事を辞めるタイミング、辞める理由付けを探していたのだと思う。最終的に鬱になって仕事を辞めることになるのだけれど、それさえも、自分で仕組んだものだったのかもしれない。

再開した日記は、ほぼ3年間続いた。途中、劇団に入っていた間は忙しすぎて更新できなくなり、その後鬱を発症してちょっと間が空いたが、それを除けば連続で更新し続けたのだ。

もちろん、体調を崩したり、やる気が出なかったり、忙しすぎたりして日記を書けない日もある。それでも後からその日の分を書き足して、途切れないようにずっと続けて来た。

ここまで来ると、もう辞めることのほうが気持ち悪くなる。歯磨きしないで寝ると気持ち悪い、みたいな感じ。日記を書かないと気持ち悪い。

ただ、この2020年は、なんだかすべてが猛スピードでスタートしている。コロナちゃんのおかげでほとんど家から出なかったというのに、ネット越しに友達がどんどん増えていく。それも、自分の深い部分をさらけ出すような相手が。熱い波、スピード。それに引っ張り出されるようにして、日々やること、やりたいことが増えてきた。

そうなってみると、日記を書いている時間が惜しくなってきた。たんたんとライフログを書き続けてきた日記は、毎日その量が増えていく。更新するのが一仕事になっていたんだ。

先日、2週間分を1日で一気に書き上げたときには、さすがにやる気が失せた。なんのために日記を書いているんだっけ? と、一度立ち止まる。2週間ほど間を空けてみたら、なんだろう、この爽快感は。もうちまちまと、ライフログを取らなくてもいいのか。食べた肴をちゃんと覚えておこうと努力しなくてもいいのか。

この、はてなブログでの日記は、このまま辞めてしまってもいいのかもしれない、と思っていた。アメブロはほぼ毎日書いているし、そこには自分の心情がちゃんと記録されている。その日に何をしたのかは書いていないけれど、アメブロをたどれば記憶は呼び起こせるのではないか?

ただ、ちょっと問題があって。

アメブロのほうは、「人に読んで欲しい」という気持ちが強い。それも、スマホでさーっと読めるように、と思って書いている。なぜなら、鬱で何もできなかった間、行間の多いアメブロの記事たちに私は救われていたからだ。必死に行を追わなくても読める感じ。改行多めで、しゃべり言葉が脳内に入ってくるような。

あの頃、そういう文章しか読めなかった私。そんな過去の私でも読めるようにと思って書いているのだけれど、私はもともと、文章を書くのが好きなのだ。怒濤のように大量に書き続けるのが。それは、今の私にとっての癒やしでもある。そして、元気のある状態の私であれば、びっちりと詰まった活字もちゃんと読める。

ただ、脳内に浮かぶものを、読みやすさとか関係無しに書き綴る場。そういう場所を私は、やっぱり残しておきたい。漢字を平仮名にひらくかどうかとか悩むことなく、ただ感覚で、病気みたいに書き連ねる場所を。

なるほど、これはとても気持ちいい。

そういうわけで、日記(的なもの?)は継続して書き続けていくことにした。でも、なるべく負担にならないようにしたい。他の作業をする時間を取られたくないのだ。脳内のメモリも。

日記を書くときに面倒なのは、昨日の出来事を思い出さなくてはならないことだ。ならば、ちまちま手帳に起きたこと、感じたことをメモするか? ……いやぁ、それは面倒だろう。

ああ、そうか、Twitterがあったか。

試しに呟いてみたら、もう全然とまらない。140文字ギリギリの長文ツイートを連投しまくる。ああ、私は書きたいことが頭の中に溜まりすぎていたんだな。ぶわっと出してやる場も必要だったんだ。テンポとかリズムとか分量とかおかまいなしに。

Twitterをコミュニケーションツールとして使うのをあきらめる。そもそも、コミュニケーションツールとして使ってなかったし。世界に向かって延々と独り言を言う場として使ってみる。

どうだろう。この文章は、後から自分で読み返してみて面白いんだろうか? こんなダラダラとした長文、読まないかな。まぁ、それでもいいか。

インスタライブの気持ちよさって、これと似ているのかもしれない。脳内に浮かんだことを空間に向かってしゃべり続ける。私の場合は、口でしゃべるのよりも手で書くのが好きだと、ずっと思って来た。でも、いざインスタライブを始めたら、はまるんだろうか?

もうすぐ新月がやってくる。そうそう、誕生日も過ぎたばかり。何もかもが始まりの時だ。新しい挑戦の時だ。

やることが決まってすっきりしたので、お告げを書く。

日記をどうするか悩みすぎて、お告げが夕方になってしまった。でもこのお告げは、確かに夕方向けだったと納得する。

文庫本サイズのノート、ダイソーのビニールポーチに入れて持ち歩いていたのだけれど、いちいち取り出すのが面倒であることに気づいた。しばらく使っていなかった、ほぼ日手帳の岡本太郎のカバーを引っ張り出す。うっすいマンスリーの手帳と、これまたうっすい方眼のノートを格納する。

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アメブロを書く。

散歩のついでに呑みに行っていたジロウが買い物をして帰ってきた。ヒグラシ文庫はセギさんだったとのこと。知人の訃報(まだ確かではない)を聞く。ジロウは、「オクサンはもう家で飲み始めてるから、肴買って帰るの」と言って、Bさんにあきれられていたらしい。

私の好物のイクラを鎌万で買って来てくれた。あと、お刺身盛り合わせ。ほぼトロのマグロと太刀魚が美味だった。もうひとつは昆布締めの鯛かな?

亀蔵グルコンで声を褒められた話をしたら、「オクサンの声は薬師丸ひろ子っぽいから」と言う。ならばと、以前ポケカラに録音しておいた歌を聴かせる。そうしているうちに、ギター大会となった。

Pokekara - 採点カラオケアプリ

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ジロウが自分用に買って来たミニギターを、誕生日プレゼントに買ってくれると言う。「これでいいけど」と言ったら、「これはMIYAVIと同じ色だから、ダメなの!」と言う。最近、ジロウはMIYAVIにご執心である。

ギター、ネットで探してくれたけど、もう売り切れになってしまっているらしい。そのうち縁があったらやってくるのでしょう。