醒メテ猶ヲ彷徨フ海|野原海明のWeb文芸誌

野原海明(のはら みあ)のWeb文芸誌

「われわれの館」閉鎖後、図書館司書の求人はどこで探せばいいのか

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本文の前に、お知らせです。来たる2020年2月9日(日)横浜にて、公立図書館で正規の司書として働きたい人に向けた「自治体による図書館職員公募選考対策セミナー」が開催されます。正規図書館司書になるには狭き門と言われてきましたが、ちょっと事情が変わってきているのですよ。詳細は下記リンクからご確認ください。

mia.hateblo.jp

※2018年11月17日更新

非正規の図書館司書として勤めながらも、図書館の採用情報はいつもチェックしていた。他の図書館で働いている人はどのくらいの給料をもらっているのか知りたかったのだ。一年ごとの契約更新の面談で、給料アップを交渉するための目安にしようと思っていた。

「われわれの館」とはどんなサイトだったか

図書館司書の求人情報を探すのに、最も便利だったサイトは「われわれの館」という名前だった。そのサイトは2013年10月、惜しまれつつも幕を閉じた。管理人は非営利で、なんと個人で運営をしていたそうだ。サイトが開かれたのは2000年7月。以降2013年10月まで、13年以上にわたり図書館の求人情報を無償で提供し続けたのだ。

われわれの館〜図書館司書就職支援の館〜われわれの館〜図書館司書就職支援の館〜

2012年度の掲載は約4,000件。トップページのアクセス数は年間約200万件にものぼった。国立国会図書館が運営するサイト「カレントアウェアネス・ポータル」に、管理人へのインタビューが掲載されている。

E1503 - われわれの館~図書館司書就職支援の館~管理人インタビュー | カレントアウェアネス・ポータルE1503 - われわれの館~図書館司書就職支援の館~管理人インタビュー | カレントアウェアネス・ポータル

「われわれの館」を見れば、ほぼ漏れなく全国の司書の求人情報を知ることができた。しかし今は、個々の求人情報を載せたサイトを巡回しなくてはならない。

図書館司書の求人情報を掲載しているサイト

「われわれの館」閉鎖後、私が巡回していたサイトは下記の通り(2014年2月)。

5. キャリアパワー

図書館に限らず、大学事務などの派遣を行っている。

6. 日本アスペクトコア株式会社

図書館に限らず、さまざまな事業のアウトソーシングを手がける会社。

気になる図書館司書の採用情報(2014年2月現在)

猪谷千香さんの『つながる図書館: コミュニティの核をめざす試み (ちくま新書)』で紹介されていた武蔵野プレイスが嘱託職員を募集している。従来の図書館の枠に縛られず、新しいことをどんどんやっていきたい人にはおすすめだ。月給も22万6300円と、そんなに悪くない。

114.お知らせ詳細|武蔵野プレイス114.お知らせ詳細|武蔵野プレイス

図書館で働きたい人が多い割に求人の少ないこのご時世、非正規司書の時給は、悲しいことに高校生のアルバイトとあんまり変わらない。そんななかで飛び抜けて待遇の良いのが、海洋研究開発機構の図書業務だ。年俸制で450万円~650万円。ただし電子ジャーナル・外国語雑誌の実務経験が必要。

採用情報<JAMSTECについて<独立行政法人海洋研究開発機構採用情報<JAMSTECについて<独立行政法人海洋研究開発機構

「われわれの館」後継サイト現る!? (※2018年11月17日追記)

この記事を読んで下さった方から、新たに図書館の求人情報を一元化できる情報サイトを立ち上げたとお知らせを頂戴した。2018年11月17日現在、まだ求人情報は掲載されていないが、今後の発展が楽しみだ。

japan-library.info

正規図書館司書の採用情報を入手するなら

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