醒メテ猶ヲ彷徨フ海|野原海明のWeb文芸誌

野原海明(のはら みあ)のWeb文芸誌

〔日記〕眠くて眠くて仕方のないときは

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  • 葉がちるばかりの、
  • 誰もこない
  • 山頭火

スピード感は戻らない。書きたい気持ちがつのっている。書かなければいけないものと、書きたいものとせめぎ合い。「書かなければいけないもの」も、書き始めれば楽しくなるのだろうけれど。

台風が通り過ぎていく。雨はひどいが、それほどの嵐にはならなかった。コバカバでサケの定食をいただく。駅前のスタバで慌ただしくコーヒーを飲み、高円寺へ。台本の校正をしながら、電車の中でぐっすりと眠ってしまう。この頃、電池が切れたように寝てしまうことが多い。そういうときの後には、人生の大転換がだいたい待ち受けているのだ。

憂欝、倦怠、焦燥。――
掃く、拭く、そして身心を清める。
とう/\水までなくなつた、米もおぼつかなくなつた。
待人来るか来らぬか、敬坊は、樹明老は。――

種田山頭火 其中日記 (一)

会議を終えて鎌倉に戻る。途中の電車の中で、最低限のメールを書く。ヒグラシへ。タローさんはラスト2日。台風のためか客は少ない。豚バラソース煮、ちくわアラビアータ、あげのみそチーズ焼き。日本酒常温をしこたま飲んだあと、あおるように芋のお湯割りを呑む。いただいた豆をバリバリと食べながら、市川春子の漫画を読んで眠る。