醒メテ猶ヲ彷徨フ海|野原海明のWeb文芸誌

野原海明(のはら みあ)のWeb文芸誌

2012-01-01から1年間の記事一覧

第二回かまどく

へろへろで、夕方まで寝ている。 起き出してシャワーを浴びて、紅茶を淹れる。第二回かまくら読書会(通称かまどく)へ出かける。 読書会、という響きは感慨深い。大学3年の頃、そんなサークルのようなものをたちあげた(結局忙しさにかまけてしまいリタイア…

迷い

寝不足。 連日4時間睡眠というのはおれには無理みたいだ。 一日中視界が白く霞んでいる。 すべての用事を投げ捨てて、ピンポンの二巻を買って帰る。ピンポン 2 (小学館文庫 まC 3)作者: 松本大洋出版社/メーカー: 小学館発売日: 2012/07/14メディア: 文庫 ク…

だれだって生涯に一度は母親を亡くすのよ。 だけれどそれは、なんと耐え難いことだろう。 ある時期まで、子供にとって母親は世界の全てだった。 母親の殻を破って世界に出て、それでもやはり戻る場所があるという安心を抱えて生きていた。 戻りたくはない場…

世間体だとか、職場での立場だとか、 そんなものを考えてみたことは、そういえばこれまでに一度もない。 誇れる世間も、出世のための職場も、おれには無い。 指を差されて、後ろ足で砂をかけられて、それでも人生は素敵だと思っている。 他人の評価はおれの…

生きる

「生きる」とは何ですか。 おれにとって生きるとは、書くことであり、大切な人たちと笑い合うことであり、旨い酒を呑むことであり、のんびり散歩すること。 そのどれが欠けても辛いけれど、これだけあればそれで充分でもある。 ブランドの服や鞄や靴はいらな…

浮島バル

秋めいてきたけれど暑がりなので、着る服がだんだんわからなくなってきた。とりあえず、半袖の上にジャケットを羽織る。夜の街を半袖で歩いているのはおれだけか…。寝不足のくせにいつもの1.5倍のペースで仕事を片づけて、久々肉体労働も担当してみたら、な…

踊る

健康診断の結果が返ってくる。 やや二日酔い気味で行ったのに、好調だった。作業中の分野の本が洋書ばかりで目がちかちかしてくる。信号処理、情報理論、画像処理…。ヒグラシ文庫へ。日本酒二合、塩辛。 今宵はやけに歳の差ご夫婦の多い日だ。 ふくやへ。ビ…

隠居

ひさしぶりに背広を着て仕事へ行く。 ざくざくと仕事をこなす。 今週はいそがしい。来週以降の予定が頭に入ってこないので、とりあえず金曜まではコツコツ進むことにする。気分転換のヒグラシ文庫で日本酒二合。 最近の夕暮れのヒグラシは平均年齢が高い。 …

使徒のルイルイ

昼過ぎまでごろごろとしている。 布団が気持ちいい秋の風。 そーめんちゃんぷるー、紅茶。 日が傾くのが早くなった。西御門サローネへ、イワサキタクジ氏の個展「見上げる夜空に 使徒のルイルイ」を見に行く。 鎌倉に棲んで三年になるけれど、西御門まで足を…

かまくらブックフェスタ

かまくらブックフェスタ*1の手伝いに行く。 出版社(者)の集う本のお祭り。ふだん書店ではなかなか逢うことのできない、本をつくっている人たち。本によせる愛がじわじわと伝わってくる。こんな人がこんな想いで作った本。お話をして一緒に笑いながら、本を買…

次の夜へ

夕方まで「ぼおるぺん古事記」を読みながらごろごろしている。 このまま夜になってしまうのも淋しくて、風呂上がりに眼鏡をかけてふくやへ行く。 ふくちゃん不在の新体制の夜に満席。「ナリワイをつくる」を読みながらハートランドビール。まかない芋煮カレ…

遠方より

金曜日ゆえか、学生の姿がまばら。 来年の手帖をどれにしようか迷う。 予定はGoogleカレンダーでずだだだっと入力しているが、気持ちと時間とじっくり向き合うには、紙の手帖がやっぱりいい。 迷いに迷い、結局いまだ買わず。ハイヒールでショッピングモール…

恋について

久しぶりに熱っぽくもないし首も痛くない。 ただ、昨夜飲んだワインが胃をやいている様な気がする。 やさしいものが食べたくなって、ふくやへ行く。裏雅山流の秋限定の日本酒。だしやっこ。ししとうと塩昆布を炒めたの。塩昆布を炒めると香ばしくねっとりと…

寝違え

目覚めると熱はひいている。 快調で出勤する。が、首がとても痛い。 どうやら寝違えたようだ。カウンターに座って、上を向くことが出来ずになにやら上目遣いのようになってしまう。帰って昨日のスープを呑もうと思っていたが、にわかに日本酒の気分になって…

朝から喉がいがらっぽく、胃が重い。 いつもはブレンド珈琲を頼む喫茶店で、朝食代わりにロイヤルミルクティー。職場に着いた頃から腹痛と軽い吐き気。 頭痛。気圧のせいか、と思って天気図を眺める。 やけに下半身の関節が痛くなって、身体が重怠い。どうや…

L PACK 小さな家 @blanClass

blanClass*1で開催中の、L PACK[小さな家]*2というイベント? パフォーマンス? におじゃましてきた。 blanClassは、横浜市港区の住宅街のなかにひっそりとある。民家と民家の間、細い小さな石段。両脇には隣家から生えて来た大きな庭木が生い茂り、柑橘系…

住まいとは

午前中、ごろごろとしている。 いただいた笹寿司を食べる。お昼過ぎ、コバカバへ。知った顔がたくさん。近所の定食屋さん。まさに鎌倉のカモメ食堂だ。10月だというのに台風一過の照りつける陽射し。ゴーヤーがやけに美味しい。 blanClassへ。美味しい珈琲を…

〔日記〕Studio Syncroll

休日出勤2日目。 台風17号が近づいている。嵐の前の静けさか、朝は青空。 15時以降、電車が間引き運転になるという。就業免除になる。Studio Syncroll のオープンオフィスへ。 台風なんてどこ吹く風、お祝いに駆けつけたみんながのほほんとくつろいでいる。…

満月美学

休日出勤。ざくざくとデータの処理をすすめる。しかし思いもかけず残業。 ダッシュで電車に乗る。 満月美学スペシャルへ。She her her hers の最後の2曲にかろうじて間に合う。 秋とは思えない熱気。 最前列が首だけタテノリになっていて面白い。 途中から来…

井戸端会議

後期の授業のガイダンスが始まったらしい。大学に学生の姿が戻ってくる。 最近の男子学生たちは奥様化しているのだろうか。 通路にかたまって井戸端会議をしている。 WA-Oの後、オナリカフェへ。 ここでも友達がまったりと集まっていた。サングリア。

WA-O!

「たべるうたうWA-O」の集いにおじゃました。 うつわ家の祥見さん*1率いる、コバカバ*2ファミリーの高知への旅。記録を大社優子さん*3の写真展やスライドショーでたどる。力強い高知の緑。夏の光り。元気でつやつやした野菜。色とりどりのみんなのワンピース…

減速

寝たいだけ寝ることにする。秋風。 オイチイチへ。 日替わりランチとビール。 タンドリーチキン。 気持ちの良い風が抜けていく。 部屋を片付けたくなる。洗濯物を干して歯医者へ。 本屋に立ち寄る。「ピンポン」の文庫版2巻が置いてなさそうだったのでぷらぷ…

疲労

ぐったりと、疲れている。 惣菜を買い込んで、早々に家へ帰る。 さっと染み込んでくる、そして哀しくならない物語を読みたくなって、本屋へ駆け込む。ピンポン 1 (小学館文庫)作者: 松本大洋出版社/メーカー: 小学館発売日: 2012/07/14メディア: 文庫 クリッ…

彼岸はゆっくりとすぎゆく。 いまは亡い母と、その娘の頭上を。おれは母を亡くし、同時におれをつなぎ留めるすべての根元を失った。ひとりの人間の死は、遺された人間の生き様を変えてしまう。 おれは親も、家族も実家も、故郷も失った。父はまだ生きている…

立ち呑み

図書館の開館時間は通常通りになったが、まだ授業は始まらず人が少なくてとても寂しい感じ。 休み明け勤務になんとなく消耗して、一杯だけ、と思って呑みに行く(一杯で終わる筈もない)。 馴染みの店は疲れてよれよれでも行けるのがいい。知った顔に囲まれて…

秋雨

冷たい雨。とても眠い。 昼頃のそのそと起き出して亀時間へ。いさっち*1の展示を見に行く。味噌づくしの定食で遅いお昼(朝食?)。 ぷらぷら歩いて家に戻る。雨の音を聴いているうちにまた眠ってしまう。 夕方目覚めて呑みに出掛ける。 いさむで熱燗二本、鶏…

ぱっつん

二日酔いにはならないけれど、なんとなく胃が重い。食べ過ぎだ。午前中はごろごろとしている。 ふくやへ。ハートランド、だしやっこ、今年最初の芋煮、つったい肉そば。たらふく。サンクへ散髪に行く。前髪をぱっつんにしてもらう。 ヒグラシ文庫で生ビール…

梯子酒

夏休みの平日最終日。静かすぎる図書館。 学食のメニューがお洒落に進化している。「季節野菜の焼きカレー」なるものを食べる。 本屋で買い物。みんなプレゼント用。幸福な質問作者: おーなり由子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1997/02メディア: 単行本購…

読書会、恋のはなし

ことばが湧いては溢れる。昼休みに必死で書き付ける。昨日迷ったクロックスを買う。 冒険してピンク、とも思ったが、この秋はエレガントにいきたいので焦げ茶にしておく。ロンディーノでブレンド珈琲。読書会の予習。 女の読書会は恋の話で盛り上がる。 可愛…

朝から激しい雨。 雨靴をひっぱり出すのが面倒で、ビーチサンダルをひっかけて出勤する。 職場の下駄箱でそそくさと何食わぬ顔でパンプスに履き替える。靴下は嫌い。 本格的に寒くなるまでは、靴下は履きたくない。 長ズボンもあんまり好きじゃない。 本当は…