〔日記〕泳ぎ続けないと呼吸のできない鮫のように
- みんなかへつてしまつて
- 春の展望
- 山頭火
メンターと呼ぶべき人に恵まれる人生である。
そしてそれはいつも男性で、高圧的な雰囲気を持つ敵の多い人たちだ。
彼らに認められるためにおれは全力を尽くして走り続けた。
彼らを支える影のナンバー2になりたかったのだ。
思えばいずれの努力も、まったくおれに向いていないことばかりだった。
向いてはいないけれど、器用にこなせてしまう。
地位は築いても求められるのは、おれの苦手なことばかりになっている。
それでも走り続けている間は楽しいし面白い。毎日が挑戦だ。
立ち止まれば沈没する。
泳ぎ続けないと呼吸のできない鮫のように。
溺れてもがき苦しんで、ようやく気づく。
もう、憧れの誰かを追い続けなくてもいい。
寝ても寝ても眠い。
べりべりと布団から体を引き剥がすようにして起きる。
ふいにもらったポイントで新しいスカートを2着購う。
送料まで含めて、すっきりポイント内に収まった。
米を炊く。卵かけご飯にしていただく。
ジロウはいそいそと、床屋へ出掛けていった。
風がとても強い。
ひたすら家で書き物と読書。
ヒグラシ文庫のFacebookページで、タケさんが今日のメニューを上げている。
生しらす、久しぶりに食べたいと思っていたんだ。
ごろ寝から覚めて、あれやこれやと忙しい(私の貧しい寝床は大前さんに提供したから)、冬村君が手伝つてくれる、樹明君もやつてくる。
種田山頭火 其中日記 (三)
其中庵の春、山頭火の春。
九時すぎ別れる、がつかりしてさみしかつた。
生しらす、鶏唐揚げ、空豆、常温2合。
無性に肉々しいものが食べたくなり、コンビニでソーセージ入りのナポリタンを買って帰る。
家についてから赤ワイン、デコポン。
『コスモス楽園記』も読み終わってしまった。