醒メテ猶ヲ彷徨フ海|野原海明のWeb文芸誌

野原海明(のはら みあ)のWeb文芸誌

〔日記〕腰を据えて読み込むことにする

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  • 秋風の
  • ふるさと
  • 近うなつた
  • 山頭火

夜、冬村君が梅干とらつきようを持つて来て下さる、らつきようはよろしい。

種田山頭火 行乞記 (三)

文月廿八日、雨のち曇り。九州は豪雨。

「なんで親から引き継いだ財産を切り崩してまでオクサンに生活費を払わなくちゃいけないんだ」とジロウが言う。

だとしたら、おれが身体も精神も壊して必死に、2人で暮らすための家賃やら食費やらを稼いでいた4年間はいったいなんだったのか、と思わず遠い目になる。

っていうか、親の財産を切り崩すのが嫌ならテメエで稼ぎやがれ。

6時17分に起きる。睡眠効率95%。風呂でSHINGO『夢をかなえる龍』を読み終わる。入浴時間は45分34秒だった。

暴風雨の中、ジロウは荷造りをして出掛けて行った。

日記を書く。

あまりの雨に外へ出られない。インスタントの辛いラーメン(鍋でつくるやつ)にモロヘイヤととき玉子を投入して頂いた。

原稿の続きを書きたいが、まだ資料の読み込みが浅い。〆切間近なのだからじっくり資料に当たっている場合ではないのかもしれないが、やっつけ仕事はやりたくない。腰を据えて読み込むことにする。パラパラと斜め読みをしてもいいのだけれど、この資料(長編小説)はとても面白い。こんな天気だし、ちびちびやりながら楽しんで読むことにするか。

ちょうど雨が小降りになった。風はまだ暴風。近所のコンビニに行って日本酒(朝日山)を買ってくる。スルメを焼いて、ガシガシ囓りながら読み始める。

ジロウは羽田で飛行機が取れたらしい。沖縄へ行って来ると言う。

11時26分から読み込み開始。途中、15時15分から17時38分まで昼寝。酒を炭酸水に変えて再び読み込み開始。20時を過ぎて何かつまみたくなる。飲みに出かける程でもないし、まだ雨風が強い。ほんの一口残っていた麻辣ピーナッツを囓る。なんというか、香辛料をそのまま噛んでいる感じだった。四合瓶の最後の一合を空けつつ、いなばのタイカレー缶イエローをなめる。

結局、布団に移って眠る直前まで資料を読み続けた。それでもまだ、4分の1が残っている。

23時46分に寝る。