醒メテ猶ヲ彷徨フ海|野原海明のWeb文芸誌

野原海明(のはら みあ)のWeb文芸誌

〔日記〕もっとシンプルで、現世欲に満ちたもの

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  • 蛇が、涼しすぎる
  • その色のうごく
  • 山頭火

晴、朝日がまぶしく机のほとりまで射しこむ。
休養読書。
芸術の母胎は何といつても情熱である、そして芸術家は純一冒険とを持つてゐなければならない。

種田山頭火 行乞記 大田から下関


文月三十日、晴れ。

なにもやる気がしない。

朝から「呑もうかな」と言っていると、ジロウがシラスのオムレツをつくってくれる。ONE PIECEを読みながら、ぐだぐだと呑む。枝豆、レタスのシーザーサラダ。

そうこうしているうちに昼になったので、辛ラーメンをさらに辛くして、卵をひとつ入れていただく。腹の中から刺激を起こすのだ。

夕方、風呂に入って麦茶を沸かす。
子宮委員長はるちゃんの動画を見る。

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ああ、祈りはもっとシンプルで、現世欲に満ちたものでいいのか。

私はまだ何者でもなく、野原海明を名乗り始めたときの、尊大でぎらぎらとした自分に戻ろう。

日が暮れた。気持ちよく呑みに出掛ける。
ヒグラシで冷酒三合、紅茶ハイ。
カツオ刺身、ゴーヤ梅肉和え、豚ニラ。

「今のほうが元気そう」と言われ、ちょっと安心する。