醒メテ猶ヲ彷徨フ海|野原海明のWeb文芸誌

野原海明(のはら みあ)のWeb文芸誌

〔日記〕私の手料理を食べさせてあげたい

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  • 札をつけられて
  • 桜ひらかうとして
  • 山頭火

けふは新暦では桃の節句だが、私には何のかゝはりもない。

種田山頭火 其中日記 (二)

睦月廿七日、冷たい雨。

尊敬する人はたくさんいる。でももう、誰かを師匠とする必要はない。私は私の持てる力を出す。対等なのだ。

9時16分に起きる。米を炊いて、風呂に入る。以下、入浴中に読んだ本。

昼は納豆かけご飯(ふりかけ追加)、キャベツと落とし卵の味噌汁。

蒲田へ取材に出掛ける。電車の中で、少し原稿を書き始める。取材と称して3冷ホッピー、レバカツ串、レバー鉄板焼き、カクテル、ハイボール、ソーセージと野沢菜とチーズの燻製。

鎌倉へ戻ってヒグラシ文庫へ。遅い時間に独りで来たので大変珍しがられる。菊水常温二合、チキンカレー、鶏モモのローズマリーソテー。

「海明ちゃんって、料理するの?」
「しない」
「好きな男に『私の手料理を食べさせてあげたい』って思ったことないの?」
「うーん、『手料理でつなぎとめなきゃ』って考えてたことはあったけれど、すすんで『この人に料理をつくってあげたい』とは思わないなぁ」

冷たい雨の中、歌いながら帰る。1時3分に寝る。