〔日記〕図書館をつくる現場
- 蠅取紙の蠅が
- まだ鳴いてゐる
- 山頭火
沖縄から戻ってきたと思ったら、ただちに須賀川へ。今回は久しぶりに一泊する。午後の会議の後、骨組みが立ち上がってきた市民交流センター「tette」の内部を見学させてもらった。このところ、建設現場におじゃまする機会が何故かとても多いと思う。
ホテルウィングインターナショナル須賀川から見た「tette」。
ホテルで少し仕事してから、李さんと焼き鳥のはらだへ。
人間は(いや、あらゆる生物は程度の差こそあれ)自分の好きなものを中心として(或は基本として)万事万物を観察する(または換算する)、それが自然でもあり真実でもある、といふ訳で、私は酒を以てすべてを観る、山を眺めては一杯やりたいな、野菜のよいのを見るとしんみり飲みたいなあと思ふ、これだけあれば一合やれる、これで一本買へるなと考へる、笑はれても実際だから仕方がない。
[種田山頭火 行乞記 (三) 一九三二(昭和七)年]
散々食べて苦しくなって、ホテルへ戻る。酔っ払って、ライトアップされたゴモラを激写する。