〔日記〕あの頃の夢の中に
- 暮れても
- 宿が見つからない
- こうろぎで
- 山頭火
今日は歩けるだけ歩いて、そして汽車に乗つても、広島入の日である、よろこばしい日である。
種田山頭火 行乞記 広島・尾道
朝酒一杯、その元気で八時半から十時半まで岩国町行乞、十一時から十二時まで麻里布町行乞、近来にないはじかれ方だつた。
葉月六日、曇り。
明け方に眠り、昼頃目が覚める。
どうにもやる気が出ないので、スルメを炙って早くも呑み始める。
Google Home、英語でも対応してくれるように設定してみた。でも、こちらの発音が良くないと、日本語で回答してくれる。
白湯を入れて机に向かう。
海も空も白い。秋の色だ。
早稲田にあったカフェ、CAT'S CRADLEで、ちょうどこんな景色が見られる場所に引っ越したいと夢想していたことを思い出した。あの頃の夢の中に、今の私は生きているんだ。
ほろ酔いで呑みに出掛ける。
ヒグラシで冷酒二合、マグロ、カレー。
勢いづいて、釈迦で日本酒、ローストビーフ。
帰り道、八幡さまの例大祭の神輿に遭遇する。
そんなに酔っていないつもりだったのに、夜中に気持ちが悪くて目が覚める。