〔日記〕iPhoneとは曼荼羅世界を具現化したものなのかもしれない
- 歩いても眺めても
- 知らない顔ばかり
- 山頭火
近来しみ/″\感じるのであるが、一路を辿る、愚に返る、本然を守る――それが私に与へられた、いや残された最後の、そして唯一の生き方だ、そこに句がある、酒がある、ともいへやう。
種田山頭火 行乞記 (一)
神無月七日、晴れ。
また芝居をしている夢を見る。全国を行脚しているのだ。それは見知った劇団ではなかったが、舞台に上がる他の俳優は此岸でも会ったことのある顔のようだった。知った劇団と同じなのは、台本が舞台当日に上がってくるということだった。
ぐっすり寝たらしい。8時過ぎに起きる。そういえば昨日はたいして寝ていなかったのだ。
アプリの整理方法の記事を見て、それを参考に並べ直す。なんだかiPhoneのホーム画面が曼荼羅のようになった。iPhoneとは曼荼羅世界を具現化したものなのかもしれない……。
一軍、二軍、三軍のアプリを一画面で整理する方法。画面がでかいサイズのiPhoneだと良いかも。インストールしたばかりのアプリは2面目にしばらく置いて様子を見るのだそうだ。Inbox的な使い方。 / “iPhone内200以上のア…” https://t.co/CBHQ3J72Ff
— 野原海明/小説家 (@mianohara) November 13, 2018
ラジオが「輸出のマイナスは5期ぶりです」と軽罪ニュースを伝える。「5期ぶり」のところで、「えっ、ゴキブリ!?」とフーフ(夫婦)して反応してしまった。
昼にインスタントの火鍋ラーメンをつくる。白菜を投下する。
日記を書く。
もう呑みに行くことはないのか、と思ったら、突然さみしくてさみしくて仕方なくなる。昔、東村山で一人暮らしをしていたときに感じたようなパニック。たった一人で、地の果てに取り残されたような。
— 野原海明/小説家 (@mianohara) November 14, 2018
〔日記〕だばだばと泣く - 醒メテ猶ヲ彷徨フ海|野原海明 @mianohara https://t.co/iG4ySYil5D
すっごいしっかり寝たのに、また眠くてしかたない。しばし昼寝する。小説は書きかけ。
呑みに行くか行くまいか逡巡する。体は酒を欲してはいないが、酒場を欲しているのだ。
結局、これからビトくんのライブに行くというジロウと一緒に家を出て、途中解散して呑みに行くことにする。断酒期間は3日間のみとなった。3日酒を空けたのは、7年前に急性大腸炎になって救急車に乗り、水を飲んでも戻していたとき以来だと思われる。
ヒグラシへ向かう大谷ビルの階段を昇る。ヒグラシがそこにあることが有難くて、すでに泣きそうになっている。
もっきりに注がれた酒を有難くしずしずといただく。今日はかおりさん。蒸し鶏、秋刀魚のコンフィ。冷酒は二合。いつもの顔ぶれに会えることが有難くて、みなにお辞儀をしつつ店を出る。インスタントの担々麺と胡麻煎餅を買って帰る。
夜半に頭が痛くて目が覚める。二合でも頭痛がするようになってしまったか、と落ち込みつつ、再び寝る。