醒メテ猶ヲ彷徨フ海|野原海明のWeb文芸誌

野原海明(のはら みあ)のWeb文芸誌

〔日記〕1ピースがかなり大きいですよ?

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  • けふはおわかれの
  • へちまがぶらり
  • 山頭火

立つ鳥は跡を濁さないといふ、来た時よりも去る時がむつかしい(生れるよりも死ぬる方がむつかしいやうに)、幸にして、私は跡を濁さなかつたつもりだ、むしろ、来た時の濁りを澄ませて去つたやうだ。

種田山頭火 行乞記 (三)

文月廿七日、曇りときどき雨。

2年前の今頃は芝居の準備のために、寿町の劇場(といっても、足場を組み立てた吹きさらしのテント)に着替えを持ち込んで泊まり込みで暮らしていた。

鎌倉から通えない距離ではなかったが、ジロウのいる家に帰ったら、私は舞台に立てなくなってしまう。

のんびりと、なんでもないことで笑って、ごろごろとして。それは安らかな日々ではあるけれど、芝居の緊張感とは対極にあるものだ。

「いつまでも同じ幸せの中にとどまっていることはできない」と、師のアリソンは言った。私はまた、次の勝負に打って出ようとしている。

6時35分に起きる。睡眠効率67%。昨日、怒り散らかして寝る直前に冷やし中華とか食べたからだろうか。

風呂でSHINGO『夢をかなえる龍 』を読む。入浴時間は42分44秒だった。

日記を書く。

大家さんに家賃を手渡して昼を食べに出る。なんだか、揚げた鶏を食べたい気持ち。でも、勝烈庵の雰囲気は違う感じ。竹扇? 蕎麦の気持ちでもない。カツ丼は重すぎるし……。

でもとりあえず竹扇に行こうと思ったら、臨時休業だった。オクシモロンは定休日。ふと思いついて、今まで一度も行ったことのなかった「灯り」に行ってみる。

おっ、「若鶏のから揚げ2ピース定食」なるものがあるぞ。でも鎌倉には珍しく1,000円というお手頃価格だし、きっとお上品な唐揚げがちょこんと乗っているのだろうな……と思いつつ、100円増しの「3ピース定食」を頼んでみる。

注文を取りに来たおねえさんは「1ピースがかなり大きいですよ?」とおそるおそる言う。ひよって、2ピースに変更してもらう。

いやはや、本当に大きかった。ビックリした。1ピースって、まるまる鶏モモ(ムネかな?)1枚ではありませんか。それだけでチキンカツの一人前ですよ? それが2枚……! なんだか、早稲田の学生向けの定食屋を思い出したよ……。ちなみに、ご飯とお味噌汁はお代わりもできるそうです。

焦りすぎて写真を撮ろうとしたが保存できなかった。レポートは、こちらの記事が詳しいですよ ↓

www.daiichisankyo-hc.co.jp

2ピース、完食できなかった……衣をおおいに残す。食後にサービスでアイスコーヒーが出て来ました。そんなところも、鎌倉には珍しいお得感。

満腹で図書館へ。予約していた本をごっそり借りる。帰宅して、依頼されている原稿の続き。13時7分から18時まで、今日も5時間ぶっ通し。

まだ体力は残っていたけれど(から揚げ2ピースパワー、すごい)、よく頑張った気がするので切り上げる。ヒグラシ文庫へ。今日はまゆちゃんとみおちゃん。菊水冷酒2合、海鮮ばくだん、しらすおろし。

ジロウと入れ替わりに釈迦へ。ハジちゃんとみゆちゃん。今日の大谷ビルは「みお、みゆ、みあ」の三段活用だ。あと「みよちゃん」とかいたら完璧な気がする。日本酒、豚足。ハジちゃんにカボスのおすそわけ。

帰宅するとジロウが昨日のことで怒っている。そりゃあまあ、「家にいる」っていうだけで不機嫌になられても困りますよね。汗でべとべとだから早くシャワーを浴びたいのだけど、「話をしよう」と言ってなかなか風呂に行かせてくれない。高校時代、下宿を途中で移ることになったとき(通常は下宿の変更は認められていない)、延々と2時まで正座で下宿のおねえさんの意見を聞かされたことを思い出す。

23時13分に寝る。