〔日記〕サイテーでどうしようもないヤツ
朝、不三生さんが蜊貝をどつさり持つてきてくれた、しばらく話してゐるところへ樹明君、昨夜の酔態を話しあふべく来庵。
種田山頭火 行乞記 室積行乞
私も昨夜の着物の泥を落すのに苦心した、やかましくいふ人がゐないやうに、やさしくしてくれる人もゐない。
陰暦卯月十三日、月経六日目。
だらだら眠っていようと思っていたけれど、5時半にすっきり目が覚める。
ジロウがハイテンションで帰ってきた。
遠出中に溜まっていた日記を更新する。
日記は自分の為に書いている。
その日何をして何を思ったのか、後から見返せるように。
自分だけが読めばそれでいいのだけれど、更新を楽しみにしてくれている人もいると聞いて嬉しくなる。
一方で、「うつ病になってみんな放り出して迷惑をかけたくせに、すっかり楽しそうにしていやがって」なんて言う人も本当にいるんだぁ、としみじみする。
そんなに嫌なら、いちいちおれのブログなんぞ読まなくてもよかろうに。
そうなってみると、その人が親しくしていてくれたのは、おれのことが好きだったからではなくて、ただおれが便利だったからなんだなぁとはっきりする。
友達って、「バカなことしてても、元気に生きてるならまぁいいよ」と言い合える相手のことかもしれない。
サイテーでどうしようもないヤツだけれど、おれにとっては大事な友の顔がいくつか浮かぶ。
ジロウと家を出て、東急前で解散。
横浜のヨドバシカメラへ向かう。
見つからないイヤホンをあきらめて、新しいやつを買いに行くのだ。
BeatsX、今度はマットシルバーにした。
それと、コードを束ねるやつと、机に留めるやつを購入。
帰りの電車で、やっぱりBluetoothのイヤホンをしている女の子を見かける。
金と黒の細いらせんのコードで、ネックレスみたいになっている。
ええっ、あれのほうが良かったかな、と心が揺れる。
ううん、でも今度は、ちゃんと大切にするよ、マットシルバー。
ヒグラシへ。
セクハラおじさんも困るけれど、同性だからといって、やたらべたべたと触ってくるオバサンもセクハラだよなぁと思いながら冷酒を干す。
今日は初めてのダブルひとみデー。
いぶりがっこでチーズを巻いたつまみ、見た目も可愛らしくておいしかった。
スーパーで押し麦と、アーユルヴェーダ用の熱したオイルを入れるための瓶を買う。
コンビニのチキンにチリソースをかけていただいた。
