〔日記〕鎌倉の呑んべえ網を駆使しても
- 伸びるがまゝの雑草の
- 春暮れんとす
- 山頭火
四日ぶりの外出、そして一浴一杯、いつでも湯はいゝな、酒はいゝな、だから、銭はほしいな!
種田山頭火 行乞記 室積行乞
陰暦卯月十日、月経三日目。
BeatsXをどこかに落としてきてしまったことを嘆く。
「高いものを自慢げに首から提げているように見えたら嫌だから、地味なグレーにしよう」とか、
「でもやっぱりグレーは地味過ぎて気分が上がらないな」とか、
「値段のわりにちゃっちいつくりだな」とか、
マイナスなことばかり言い続けていたからいじけてしまったのだろうか。
もうそんなことは言わないから帰ってきておくれと思いつつ、Facebookに捜索願をアップする。
ブログ、日記は毎日書くとして、単なる日記じゃない記事も一日一本くらい上げられるといいかな、と思ってばりばりと書く。
銀行へ行って各種支払い。
御成スタバへ。
トンネルの上の山がジャングルのように茂っていた。夏は近い。
講演のシミュレーション。
うん、たぶんなんとかなるだろう。
ひと息ついて、ブログをもう一本書く。
予約していたきっぷを入手してから、ヒグラシへ。
「イヤホン、みつかった?」とみなに心配されている。
いやあ、まだなんだよね、と答えると、
「鎌倉の呑んべえ網を駆使してもだめかぁ」
ああ、確かに。
鎌倉の呑んべえ網を駆使すると、だいたいのことは解決するんだけどね。
早めに帰って、明日はひさしぶりの遠出だから、5時に起きようと自分に言い聞かす。
深夜に一度目が覚めて、それから眠れない。
遠足前の子どもみたいに、布団のなかでひたすら寝返りを打つ。