〔日記〕「小田原城アートnow 2018」を観に行く
- 朝露しとゞ、
- 行きたい方へ行く
- 山頭火
一杯やりたい慾望、性慾のなくなつた安静。
種田山頭火 行乞記 北九州行乞
私の生活もいよ/\単純、簡素、枯淡になつた、これで追想や空想や妄想がなくなると申分ないのだが。
陰暦皐月七日、晴れて夏日。活力低い。
ここのところの長引く怠さはどうしたことだろう。
梅雨のせいだろうか、大きな地震が頻発しているから、地脈が何か影響をしているのだろうか。
とりあえず、日記に陰暦の日付と天気、体調を入れて傾向を見てみようと思いつく。
夢はあまりにもリアルな非現実だった。
目が覚めると違う次元の世界にいた。
次元の変化というのは、ある日突然、なんの脈絡もなく切り替わるものなのだな、と思った。
三度目に目覚めたら、お馴染みの現実に戻ってきていた。
ある日向こう側に行って、そのまま帰って来なくなることもあるのだろう。
久しぶりに良い天気だ。
ジロウが梅干しを干していた。
亡き母が作ったシーサーが、梅の守り神のようになっていた。
午後からゆるゆると家を出る。
ほり内でとろろ蕎麦。ジロウはおろし蕎麦。
電車で小田原を目指す。
「小田原城アートnow 2018」を観に行くのだ。
銅門(あかがねのもん)の前は、なんだかサバンナだった。
梅の木にすっかり溶け込んでいる。
難攻不落の天守閣を攻めるのじゃ。
三浦半島が見える。
江ノ島も見える(らしい)。
ということは、江ノ島からも小田原城が見えるのだな。
鎌倉のみんなに手を振る。
紫陽花が盛りだった。
鎌倉みたいに大行列していないのがいいね……
「かまぼこ通り」を散策する。
観光地としては、まだまだ盛り上がり切れていない感じがする。
城下町をうろついて、歩き草臥れて呑み屋に入る。
朝取れの鶏の希少部分を焼き鶏にする「ゆう助」、駅裏の「天史朗寿司」。
堪能して、ほろ酔いで駅についたら、間違えて小田急ホームに降りたってしまう。
頭をかきながら駅員さんのところに行くと、「いま横須賀線、人身事故で止まっていますが、出ますか……?」と。
とりあえずJRホームに降り立ったら、乗り込んだ湘南新宿ラインが回送になってしまう。
また小田急ホームに行ってみる。
結果、すごく遠回りして国府津へ。
そこから東海道線に乗り大船につくと、横須賀線もちゃんと動いていた。ありがたい。
地脈が賑やかなのか、電磁波を浴びたような鈍い頭痛。
ジロウにマッサージしてもらって寝落ち。