〔日記〕マイペースの一人っ子
- 秋暑く
- 何を考へてゐる
- 山頭火
今朝はすつかり秋だつた。
種田山頭火 行乞記 仙崎
七時から嘉川在を行乞したが、何分にも心臓がわるくて気分がすぐれない、無理に二時間ばかり家から家へと歩いて、今日明日食べるだけのお米を頂戴して帰庵した。
曼珠沙華が一輪、路傍の叢に咲き出てゐた、折つて戻つて、机上に飾つてゐたら、油虫が食べてしまつた。
文月十三日、処暑。
晴れのち曇り。台風20号「シマロン」が接近中。
マイペースの一人っ子フーフである。
マイペースだからこそ、人にものすごく気をつかうのだけれど、他人からは「気をつかっている」ようにはまったく見えない。
「誰かに何かを、ほんの少しだけ合わせる」だけでも、それはマイペース人間にとって、ものすごいストレスであるようだ。
一人は気軽だ。何をしてもいい。
誰かと一緒に行動すると、自分の思うままにはならない。
けれど、その分、自分一人じゃしないことがたくさんできるから面白い。
バランスが崩れると、ふたりして不機嫌になる。
気をつかい過ぎるのも、気をつかわれ過ぎるのも駄目。
「基本は自分の好きなようにする」
「たまに他人に合わせてみる」
くらいの配分を保つのが大切なのかもなぁ、と思う。
早く寝たし、二日酔いではないけれどなかなか起きられない。
10時くらいにもそもそと起きて風呂に入る。
『セスは語る』がようやく終盤に近づいてきた。
- 作者: ジェーン・ロバーツ,ロバート・F・バッツ,紫上はとる
- 出版社/メーカー: ナチュラルスピリット
- 発売日: 1999/06/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 1人 クリック: 4回
- この商品を含むブログ (1件) を見る
ジロウが「何が食べたい? 今日は何でもいいよ」と言うので、
「静雨庵」と答えたら、それはイヤだと言う。
「じゃあ、竹扇」と言うと、お蕎麦の気分じゃない、と言う。
結局は静雨庵に行った。
温かいつけ麺にネギを追加してもらった。
酢の感じが夏にちょうどよいと思う。
ジロウはネギ味噌チャーシュー麺。
アジアのどこかの国から観光に来た家族が、注文のときにこちらのテーブルを指さして「Same!」と言っていた。
スタンダードなものを食べていなくて、ちょっと申し訳ない気持ちになる。
市役所で手続きをいくつか。
電車で横須賀へ移動。
バスに乗り換えて年金事務所へ。
歩いて法務局、税務署へ。
また歩いて市役所へ。
ジロウがベースの弦を買うのに付き合う。
スタバで休憩。頼まれていた原稿を少し進める。
不正出血が続いている。
下腹部も張るように痛む。
なんとなく、筋腫がありそうな場所を服の上からさする。
自分はあとどれだけ生きられるのだろうか。
人生は有限だ。
自分の母親が死んだとき、いちばんそれを強く感じた。
人生に、やりたくないことをやっている暇なんてないのだ。
中央酒場へ。
熱燗をふたりで四合、鮪ブツ、野菜天。
鮪ブツはとろとろで美味しかった。
群馬で食べていたものとは別物だと思った。
一人で来ているサラリーマンが多いが、野菜天はかなり大盛り。
みなさん、一人で食べきれるのだろうか? と心配になる。
鎌倉に戻る。
釈迦で日本酒。八角の効いたチキンロースト。
お寿司を買って帰る。
泡盛でいただいた。