醒メテ猶ヲ彷徨フ海|野原海明のWeb文芸誌

野原海明(のはら みあ)のWeb文芸誌

〔日記〕霊石にご挨拶

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  • 葉の青さに
  • 青蛙
  • ひつそり
  • 山頭火

ねた、ねた、とてもようねた。
オミキ! 昨夜の残りの焼酎一杯!
今日からまた行乞の旅へ出る、歩け、歩け、たゞ歩け、歩くことが一切を解決してくれる。……

種田山頭火 行乞記 大田


火曜日、宮古島滞在3日目。今日も天気は降ったり晴れたりらしい。海の上にぽこぽこ並ぶ雨雲から雨のカーテンが降り注いでいるのが見える。絵に描いたような雨雲だ。晴れと雨との境界線。今日は、図書館に行ったり博物館に行ったりしよう。月曜日は休みだったから。

日記を更新する。

菊栄食堂でみそ汁(500円)。沖縄でいう「みそ汁」とは、具だくさんの味噌スープに山盛りのご飯がついた定食のこと。汁には肉、半熟玉子、玉葱、キャベツ、練り物などががっつり入っている。それと、お新香がついてきた。

漲水御嶽の白猫さんは、参拝者が手水の蛇口をひねるのを待ち構えている。

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宮古島市未来創造センターに立ち寄り、郷土資料を堪能。物件の近所の歴史について調べる。

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図書館にくっついたカフェでホットコーヒー(100円)。宮古島文学賞というものがあるらしい。応募してみようかな。

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野原岳(のばるだけ)に分け入って、霊石(たまいし)にご挨拶。

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城(ぐすく)の遺跡から宮古島全貌を眺める。この辺がたぶん、宮古島でもっとも標高の高い場所。

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来間島へ渡る。直径1キロくらいのコンパクトな島。展望台にいたデカすぎる蜘蛛にビビる。

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ジロウは雑貨屋さんで、ウミガメの絵を買ってきた。店主さんが描いたものらしい。額付き。

岬をぐるっとドライブしながら、物件をもう一度見に行く。玄関の花に出迎えられる。

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市街地に戻る。「島火」でオリオン生、鶏たたき、ニラつくね鉄板焼き、古酒ロック。呑んでいる間に、すごい雨が通り過ぎる。

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なみ吉へ移動する。琉球王朝のボトル、アーサーの天ぷら、ラフテー、海老の塩焼きを堪能。コンビニでオリオンビールとミミガーを買って宿に戻る。選択肢ながら、ずいぶん高い位置にある蠍座と、北斗七星を眺めて呑む。