〔日記〕「月曜断食」を始めることにする
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猫が一匹飼うてある、きいといふ、駆け込み猫で、おとなしい猫だ、あまりおとなしいので低脳かと思つたら、鼠を捕ることはなか/\うまいさうな、能ある猫は爪をかくす、なるほどさうかも知れない。
種田山頭火 行乞記 (一)
神無月廿四日、晴れ。
『月曜断食』を読んで、今日から週一の断食を始めることにする。
- 作者: 関口賢
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2018/01/26
- メディア: 単行本
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本書が勧めるのは、1週間を「不食・良食・美食」のサイクルで過ごすこと。平日に仕事をする人のスケジュールに合わせて、不食の日は月曜日に設定されている。
・不食 月曜日は食べ物を断ち、基本は水だけを飲んで過ごす。
・良食 火~金曜日は体に必要な栄養素を選んで食べる。体がよろこぶ食事を摂る。
・美食 土日は好きなものを食べ、食べる楽しみを満喫し、心を満たす。*1
私の場合は、平日に外食をすることが多いので、土日どちらかを「不食」の日にする。
「それって、お酒も呑まないの?」とジロウがきょとんとして訊く。それはそうだべ。でも、不食以外の日はアルコールOKだそうです(ただし、「飲む炭水化物」であるビールと日本酒は避けることがオススメされています)。
昨夜、なかなか寝付けなかったので朝は早く起きられない。9時過ぎに起きて風呂で本を読む。『バックパッカーズ読本』を読み始めた。
- 作者: 旅行情報研究会,『格安航空券ガイド』編集部
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2017/07/12
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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12月になったので、藤本さきこの『お金の神様に可愛がられる手帖2019』を書き始める。
- 作者: 藤本さきこ
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2018/09/21
- メディア: 単行本
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服部みれいの手帖も、「わたしのきんいろ手帖2019」に切り替える。
ガスコンロを掃除して、日記を書く。
g.o.a.t で連載をしていた小説を一太郎に落とす。原稿用紙101枚分あった。これから再構成の作業。
— 野原 海明 (@mianohara) December 1, 2018
〔日記〕原稿用紙101枚分あった - 醒メテ猶ヲ彷徨フ海|野原海明 @mianohara https://t.co/tbNK2LZ5cI
デザートピア、狩人がやってきて川の上にテントを張っていた。
#Desertopia そんなところにテント張ったらアカンやろ。 pic.twitter.com/Z19QHUh7T9
— 野原 海明 (@mianohara) December 1, 2018
図書館で予約していた本を借りる。
- 作者: 服部みれい
- 出版社/メーカー: エムエム・ブックス
- 発売日: 2014/05
- メディア: 単行本
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「すっごく髪切ったんですね!」とカウンターで言われる。ちょっと恥ずかしい。
御成スタバに行って、ハイビスカスティーを頼む(断食中なのでカフェインは摂らない)。
2013年当初に書き始めていた小説「白濁」の草稿データを引っ張り出して読む。舞台は高円寺で、呑み屋の名前は「かわうそ」。カメラマンの高橋くんは、もっとずっと若い設定だった。20代の私が書いた主人公の結衣ちゃんは、なんかちょっとやんちゃだった。
g.o.a.t 版の高橋くんは、若く見られるけどわりと年がいってる感じだと思われます。12話から登場します。
ちょっと力尽きてDropboxの整理。その後やる気を出して、新しく作ったサイトの手入れ。
帰りに紀ノ国屋に寄る。国産の蜂蜜を買おうと思ったが、とても大きな瓶のものしかない。ユニオンへハシゴ。大分県の蜂蜜、小さい瓶のものがありました。それと、ドライイチジクを買う。明日の回復食用だ。
スーパーのレジに並ぶのって、昔はイライラしたけれど、今は前の人が買っているものを観察するのが面白い。奥さん、さては今夜は鍋ですね? しかもお刺身も買うんですか、まあ贅沢! とか(失礼な趣味かもしれない)。
それにしても、空腹は苦にはならないけれど、口が淋しくてたまらない。固いスルメとかをアギアギと囓り続けたい気持ち。コリコリとしたヤゲン軟骨でもいい。
大量の食料がレジを通り抜けていく。この多くは、食べきれずに、または冷蔵庫にしまわれたまま忘れられて、捨てられてしまうんだろう。自分が食事をしないと決めると、そんなことを考える。
お惣菜を買っているおじさんを羨ましく眺めつつ、帰路に着く。食事って、本当に娯楽なんだなと思う。
夕飯を食べないとなると、家に帰ってもすることがない。頭はすっきりとしていて、体は多少の疲れはあるけれど元気。しょうがないので、村上春樹の『職業としての小説家』を読み返す。
- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2016/09/28
- メディア: 文庫
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風呂を沸かして本日二度目の長風呂。もちろん、本を読みながら。
布団でごろごろとしつつ、「あやかし恋廻り」に興じる。
電気を消す。お腹はぐるぐると鳴っているけれど、これで寝てしまえば週一日の断食は終わり。思っていたよりずっとあっけない。『食べない人たち』に登場する山田鷹夫さんが「不食生活は過酷な実験になるかと思ったけれど、簡単過ぎて苦笑いしてしまうほどだった」と書いていたけれど、まさにそんな感じだ。
「このままもう一日断食を続けてみてください」と言われても、まったく問題無いと思う。これなら、たとえ災害でも起きて食糧がすぐ手に入らなくなったとしても、何も焦ることなく生きられそうな気がする。