醒メテ猶ヲ彷徨フ海|野原海明のWeb文芸誌

野原海明(のはら みあ)のWeb文芸誌

B:読書案内

〔おすすめ本〕中谷彰宏 『お金は使えば使うほど増える』

自分で稼いだお金で生活費をまかなうようになって、真剣にお金の使い方を考えるようになった。チラシやらネットの情報やら見比べて、とにかく安い店を探したり、よそのお店のチラシを持っていって「もう少し安くなりませんかねぇ」と値切ってみたりした。で…

レイキの力で地球をまるごとヒーリングできる

通勤途中、乗り換えの駅の中を歩きながらすごくイライラしている自分に気がついた。前を歩く人が気に入らない。横をすり抜けていく人が気に食わない。誰かにちょっとぶつかっただけで舌打ちしそうになる。 これはいけない、全然ハッピーじゃない、なんとかし…

〔おすすめ本〕中谷彰宏『美人の時間術』

中谷彰宏さんの本って、本屋さんの自己啓発コーナー一棚分をまるまる占めるほどたくさん並んでいるけれどどうなんだろう……と思っていましたが、たまたま図書館で眼に飛び込んできたものを借りて読んでみました。美人の時間術―美しく生きる55の具体例 (The be…

〔おすすめ本〕ももせいずみ 『運と幸せがどんどん集まる「願いごと手帖」のつくり方』

運と幸せがどんどん集まる「願いごと手帖」のつくり方作者: ももせいづみ出版社/メーカー: 主婦の友社発売日: 2007/12/05メディア: 単行本購入: 6人 クリック: 26回この商品を含むブログ (11件) を見る手帖術の本をいろいろと渡り歩いた結果、いちばん自分に…

〔おすすめ本〕3時間眠れば大丈夫 ~ 大石健一 「3時間熟睡法 眠りのリズムを身につける!」

早起きの習慣を身につけるのはなかなか難しくて、一進一退の日々。このごろは眠りについてから三時間後に目が覚め、「いやー三時間じゃあまりに短すぎるだろう」と二度寝を決め込むと、遅刻ぎりぎりになるまで寝てしまう……という毎日でした。そんなわけで読…

元気がないときの為の、「手料理欲」の特効薬。

食欲がない。というか、「ものを食べる」ということ自体が面倒くさい。口内炎もできているし、胃腸が荒れていることのサインなのだろうか。早くも夏バテか?こんなことではいかんいかん、と思い、元気がでそうな料理を手持ちの本から調べてみた。向田邦子の…

本多直之 「レバレッジ・オーガナイザー」にはまっています。

「私が欲しかった手帳はこれだ……!」という、密やかな感動。レバレッジ・オーガナイザー ─自分にレバレッジをかけ、無限大の成果を生み出す実践手帳─作者: 本田直之出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2008/03/28メディア: 単行本購入: 6人 クリック: 8…

時間術を読んで考えたこと。

私の中で、最近一番のヒット。無理なく続けられる年収10倍アップ時間投資法作者: 勝間和代出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン発売日: 2007/10/12メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 20人 クリック: 312回この商品を含むブログ (795件) …

やっと見つけた、早起きができるようになる本。『「そうじ力」でミラクルモーニング!』

夜間の学部に通い続けていたら、いつのまにか夜型になってしまった。なんとかして朝型に変えたくて、早起きをすすめる本を何冊も読んでみた。 それでもなかなか起きられない……。挫折しそうになったときに出会った本が舛田光洋さんの『「そうじ力」でミラクル…

〔おすすめ本〕結婚は、むろん「幸せ」とは別物だ ~江國香織「薔薇の木 枇杷の木 檸檬の木」

気がつけば知り合いが次々と結婚していく。「私一生結婚しないかも」と言っていた人は、さっさと入籍してお母さんになった。「いい男がいないのよ」と言っていた人は、もうすでに二児の母。しばらく会っていなかった同級生は、いつのまにかパパになっていた…

〔おすすめ本〕「まぶい」の落し物、届いてますよ ~ よしもとばなな『なんくるなく、ない―沖縄(ちょっとだけ奄美)旅の日記ほか』

大学図書館で仕事をしていて、最近興味深く感じるのは、貸出・返却の為にカウンターにやってくるときの学生たちの表情です。 ニコッと笑顔で本を差し出す人もいれば、申し訳なさそうに「すみません、すみません」とペコペコやってくる人もいる(何にも悪いこ…

〔おすすめ漫画〕紡木たく 「マイ ガーデナー」

『マイガーデナー』、読みました。マイガーデナー作者: 紡木たく出版社/メーカー: 編書房発売日: 2007/12/07メディア: 単行本購入: 31人 クリック: 945回この商品を含むブログ (18件) を見る紡木たく、十二年ぶりの新刊。長い月日のあいだに、好きだったあの…

そうじ力、あなどれない。

話題になったから知ってはいたけれど、興味を持っていなかった「そうじ力」の本。年末大掃除のちょうどいい機会だから、まとめて図書館で借りてみた。今年最後の、図書館で借りた本たちです。3日で運がよくなる「そうじ力」 (王様文庫)作者: 舛田光洋出版社/…

待ちに待った紡木たく

紡木たくさんの最新作が出たのですね!マイガーデナー作者: 紡木たく出版社/メーカー: 編書房発売日: 2007/12/07メディア: 単行本購入: 31人 クリック: 945回この商品を含むブログ (18件) を見るな、な、なんと、12年ぶりの描き下ろしだそうです。ほ、欲しい…

拝啓、漱石先生

レポートの資料代わりに拾い読みするつもりだったけれど、つい面白くて端から端まで読んでしまった。文豪・夏目漱石 そのこころとまなざし作者: 江戸東京博物館・東北大学出版社/メーカー: 朝日新聞社発売日: 2007/09/20メディア: 単行本 クリック: 12回この…

高山なおみ 「たべるしゃべる」

『スロー・イズ・ビューティフル』を読んでいて、藁で作った家というものに感心していたら、高山なおみさんの本にもちょうど藁の家の話が出てきてびっくりした。スロー・イズ・ビューティフル―遅さとしての文化作者: 辻信一出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2…

やりたいことだけをやって、生きていけるのだ

藤沢優月さんの考えのもとになっている本を読んでみたくて、借りてきた。ソース~あなたの人生の源は、ワクワクすることにある。作者: マイク・マクマナス,ヒューイ陽子出版社/メーカー: ヴォイス発売日: 1999/10/01メディア: 単行本購入: 38人 クリック: 244…

「したいこと」は「しなくちゃいけないこと」よりずっと大事だ

夢をかなえる人の手帳術作者: 藤沢優月出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン発売日: 2003/03/31メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 1人 クリック: 18回この商品を含むブログ (41件) を見るこの本に出逢ったのは大学受験の勉強をしていた頃…

朝日記

二月から手書きの日記をつけ続けている。いつもその日の夜に、出来事をメモしていくだけなんだけれど、これでいいのか? と思ったので日記についての本を探してみた。「朝」日記の奇跡作者: 佐藤伝出版社/メーカー: 日本能率協会マネジメントセンター発売日:…

小泉吉宏 「ブタのふところ」

ブタのふところ作者: 小泉吉宏出版社/メーカー: メディアファクトリー発売日: 2006/09メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 17回この商品を含むブログ (20件) を見る「ブッタとシッタカブッタ」シリーズの姉妹編の、第二作目です。ブタたちもキャラクターが…

小泉吉宏 「ブッタとシッタカブッタ① こたえはボクにある」

ブッタとシッタカブッタ〈1〉こたえはボクにある作者: 小泉吉宏出版社/メーカー: メディアファクトリー発売日: 2003/05メディア: 単行本購入: 10人 クリック: 30回この商品を含むブログ (35件) を見る中学生の頃、人と向かい合うのがひどく苦手でした。意味…

後深草院二条 瀬戸内晴美「現代語訳 とわずがたり」

現代語訳 とわずがたり (新潮文庫)作者: 後深草院二条,瀬戸内晴美出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1988/03メディア: 文庫購入: 1人 この商品を含むブログ (1件) を見る「中世炎上」とあわせて、こちらも読んでみました。「中世炎上」よりも、あっさりした印…

モテすぎる女はつらいよ……「とはずがたり」の小説版 ~ 瀬戸内晴美 『中世炎上』

室町時代、後深草院二条という女房によって書かれた「とはずがたり」。この手記は昭和十五年になってようやく発見され、時代の光を浴びた。 この「とはずがたり」に脚色を加えて小説に仕立てたのが、瀬戸内晴美の「中世炎上」だ。

額田女王が本当に愛した人は誰だったのか? ~ 井上靖 『額田女王』

教科書に載るほど有名な額田女王の歌。いまや天智天皇の妻となった額田王が、かつての夫・大海人皇子に送った愛の歌だと思っていた。引き裂かれた恋人同士の歌なのだと。しかし井上靖は、まったく違う解釈をこの歌に与える。

加藤登紀子 「わんから 即自独楽」

わんから―即時独楽作者: 加藤登紀子出版社/メーカー: 中央法規出版発売日: 1994/01メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見る詩とエッセイと、写真と書と焼き物の本。歌にとどまらないお登紀さんの感性に脱帽です。タイトルとなった…

瀬戸内寂聴 「寂庵浄福」

寂庵浄福 (1980年)作者: 瀬戸内寂聴出版社/メーカー: 文化出版局発売日: 1980/07メディア: ?この商品を含むブログ (1件) を見る実家の本棚にあり、私が読んだのは右記の新刊本でした。化粧直しを何度もされ、文庫本として新たに出版されているようです。寂庵…

瀬戸内寂聴 「新寂庵説法 愛なくば」

実家に帰ると、母の本棚には寂聴さんの著書がたくさん並んでいます。暮れから正月の帰省中に、新たに二冊読み終わりました。寂聴さんの文章は、読みやすくて美しい。さらりさらりと、染み透るよう。今日昼間にテレビを点けてみたら「女の一代記」シリーズの…

鼻血が出るほど、書きたいこと。 ~ よしもとばなな 「引っこしはつらいよ」

引っこしはつらいよ―yoshimotobanana.com〈7〉 (新潮文庫)作者: よしもとばなな出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2005/06/26メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (36件) を見るばななさんの日記には、はっとすることが多い。(時々、怒られてい…

瀬戸内寂聴 「寂聴 般若心経 生きるとは」

仏教が気になる今日この頃。「釈迦」と一緒にこの本を借りてきました。日本人であればおそらく一度は聞いたことのある般若心経。でも、そのお経にどんな意味がこめられているのかは、多くの人が知らないはず。寂聴 般若心経―生きるとは (中公文庫)作者: 瀬戸…

〔おすすめ本〕女人成仏 ~ 瀬戸内寂聴 「釈迦」

仏教説話に描かれた女性観を探る、という授業をとった。扱われる資料という資料に、みな男尊女卑の考えが見られる。女は愛欲にひた走る、女は嫉妬にとらわれる。女には血のけがれがある。ゆえに女は仏にはなれない。そ、それは一体どういうこと!?というわけ…