今月のピックアップ!〔平成31年弥生号〕
醒メテ猶ヲ彷徨フ海(さめて・なお・さまよう・うみ)は、野原海明(小説家/ライブラリー・ジャーナリスト)によるWeb文芸誌です。
昨日と今日のよく読まれている記事
今月のピックアップ!
遊行かぶきの金字塔「一遍聖絵」を観に行く
鎌倉の呑み友達、青江薫さんが遊行かぶき「一遍聖絵」に主演として出演するというので、藤沢市湘南台文化センターに観劇に行く。ラストシーンのあの眼差し、忘れられない。
新井英一ライブイン鎌倉Ⅶ「はるはうららか、命の音風」を聴きに行く
今回のライブは、生きることの喜びを歌った歌が多かったような気がする。春の陽射しを受ける草木のような、晴れやかなみずみずしさを感じた。
「最果タヒ 詩の展示」を見に横浜美術館へ行く
最果タヒ(さいはて・たひ)の詩の展示を見に、横浜美術館へ行く。空間を言葉が漂うその様は、ますむらひろし『アタゴオル玉手箱』の「ミイト緯度の指」を思い出させた。
働くのがツラくなったときに読む本
空気は読むものじゃなくて吸って吐くものだ。〔書評〕コナリミサト『凪のお暇』
この漫画を読み始めたころ、ちょうど私も会社を辞めたのだ。とても他人事には思えない。人の顔色を見ながら必死で頑張ってきたけれど、他人からの評価を基準にしてしまうと人生は破綻する。
うつ病はさっさとカミングアウトして、周りの人にサポートしてもらうべし。〔書評〕 酒井一太『「うつ」とよりそう仕事術』
一番大切なのは、白旗をあげること。「もう無理」な自分に気づくこと。ちゃんと病院に行くこと。周りの人に打ち明けて助けてもらうこと。仕事をまた始めるかどうかは、その後に考えることだ。
お金は労働の対価ではない!? 〔書評〕 心屋仁之助『一生お金に困らない生き方』
お金は、誰か他人を喜ばせた結果、もらえる報酬なのだと思っていた。でも、どうやら違うらしい。
「男には負けない!」と思って働く女は挫折する。〔書評〕藤本さきこ『お金の神様に可愛がられる方法』
仕事をしているときは「男性と対等に扱われたい!」とずっと思っていた。女だというだけで信頼されないように感じていたのだ。スカートを履くのをやめ、ジャケットを羽織って男前に会議に挑んだ。それは不自然なことだったのだろう。うつ病になって、結局仕事は辞めざるを得なくなった。